嬉しいことに、私のオンラインレッスンの受講生だけでも、今年2024年前半から続々とABRSM(英国王立音楽検定)の音楽理論のグレード5の合格の報告をいただいており、今結果が分かっているだけですでに10名が無事合格しました!(小学生7名、大人の方3名)
今回は、昨年夏からレッスンを開始した現在9歳の生徒さんが、春休み前の1月と2月に受けたABRSM(英国王立音楽検定)の音楽理論のグレード5、ピアノグレード4に、どちらもともにDisctintionという素晴らしい成績で合格したことについて書いてみたいと思います。
音楽理論は夏から、ピアノは秋からレッスンをスタートしました。
音楽理論のレッスンを始めたことで、ピアノのレッスンにも興味を持って受講をスタートしていただき、とても嬉しく思っています。
今回は、音楽理論とピアノのレッスンを並行して進め、どちらもしっかりと準備して受検に臨んだ様子をお伝えしたいと思います。
- ABRSM(英国王立音楽検定)とは?音楽理論は小学生でも勉強できるレベルですか?!
- ピアノの試験で大変だったことは?(パフォーマンスグレード)
- その後まずは音楽理論グレード5にDistinctionで合格!その後ピアノグレード4もDistinctionで合格!
ABRSM(英国王立音楽検定)とは?音楽理論は小学生でも勉強できるレベルですか?!
イギリスを始め世界60か国以上で受検できるABRSM(英国王立音楽検定)は、最も権威があり、世界的にも周知された音楽検定の1つです。
コロナ以降オンライン試験も開始されたということもあり、ますますその需要は広がっていると思います。
お母様に、レッスンを受けようと思ったきっかけをお聞きしました。
試験があると練習するモチベーションになるのと、試験を通して自信がつくといいなと思いました。
楽器を学ぶ方は多いかと思いますが、同時に音楽理論を本格的に勉強する機会は、そうないかもしれません。
ABRSMでは音楽理論を重視しており、グレード1~8まである実技試験の中でも、特にレベルの高いグレード6~8を受検したい方は、必ず受検前に音楽理論のグレード5に合格していなければいけません。
音楽理論グレード5は、日本でいう音楽大学、音楽高校の入試レベルです。
その内容は多岐に渡り、リズムや拍子、調性に関することだけではなく、オーケストラ楽器について、アルト譜表やテノール譜表の読み方、各装飾音の演奏方法など、音楽を学ぶ上で大切な理論を、とても細かく学ぶことになります。
日本の音楽大学などで学ぶ音楽理論と違うところは、音符の繋ぎ方や休符の入れ方など、間違えれば曖昧になってしまいがちなルールを、徹底的に学べることです。
また、オンライン試験は現在日本語には対応していないため、イギリス英語で用語も覚えていくことになります。
ですので、音楽に関することだけでなく、英語で文章を理解し読み解く力も必要になります。
こんな難易度の高い試験を、私の受講生の方は早ければ8歳頃勉強を始め、レッスン回数や頻度にもよりますが、半年~10カ月ほどのレッスンで受検・合格しています。
そんな小さな子でも理解できるの?!
と思うかもしれませんが、やはり簡単な内容ではないため、ただ勉強するだけでは挫折してしまう方も多いかと思います。
実際にイギリスに住む私の周りにも、このような声もよく聞きます。
子供のころから演奏のレッスンは続けていたけれど、音楽理論のグレード5に合格するための勉強で挫折して、演奏のグレード6以上に挑戦できなかった…
また、話を聞いていると、イギリスでは数年かけて音楽理論のレッスンを受けて勉強している子が多い印象です。
それだけ難しい内容でも、小学生のお子様でもレッスン内容をしっかり理解して受検・合格できるように、レッスン内容や、進め方を工夫しています。
1.とにかく楽しく、分かりやすく
テキスト通りの説明では、ただの言葉の使いまわしになり、音楽のルールがすっと頭に入っていくのは難しいと思います。
受講者の方1人1人に合わせて、身近なもので表現したり、理解するだけでなく記憶に残りやすい解説を心がけています。
時にはテキストには全く載っていない、私のこれまでの経験で得たより効率的な解き方や、コツもお伝えしています!
2.実際の演奏に活きる知識になるように
ただ試験のために問題を解いていたのでは、何のために勉強しているのか分からず、モチベーションも続きませんし、実際の実力も付きません。
まずは、演奏と結び付けるようにサポートし、より身近に感じることで、今後の演奏に活かしていただけるようにアドバイスすることを心がけています。
3.間違えたポイントや癖を理解し、正確に解けるように導きます
人それぞれ得意なことや苦手なことがありますが、音楽理論の勉強でもそれが顕著に表れます。
得意な項目はより正確に解けるように、苦手な項目は、その原因と対策をしっかり指導させていただきます。
これまでの経験で
「こう解けば大丈夫!本番でも正確に解けるようになる!」
と自信を持ってお伝えすることができます。
後は、二人三脚で一緒に試験準備を頑張れるよう、しっかりサポートさせていただきます♬
ピアノの試験で大変だったことは?(パフォーマンスグレード)
また、お母様にピアノのレッスンのご感想をお聞きしました。
「いつも褒めながら教えてくださるので娘のモチベーションがあがりました。ただその中でも改善した方がいいところを具体的に指摘しながらレッスンしていただくので、毎回レッスンのあとに演奏がよくなっていきました。」
今回受けたのは、ピアノのパフォーマンスグレードといって、ビデオを提出する形の試験です。
演奏する曲は、①課題曲から3曲、②自由曲1曲 になります。
課題曲は2年ごとに新しいものになりますが、様々な時代やスタイルから選ぶ形になっているため、クラシック音楽だけでなく、ジャズ音楽なども含まているのが面白いところです。
有名な曲だけでなく、この試験のために作曲された曲もあり、毎回新しい出会いがたくさんあります♬
この受講者の方が、ピアノグレード4の試験で演奏した曲は以下の4曲です。
試験の際は、ただ演奏するだけでなく、プログラムのバランスを考えることも大切です。
「パフォーマンスグレード」という試験名だけあり、リサイタルのように演奏する必要があります。
曲の間の取り方や、姿勢や雰囲気作りもとても大切です。
このピアノグレードのビデオ撮影も、レッスン内で一緒に進めていきました。
約3回ほどのレッスンを通して、細かい微調節をしながらすすめたことで、どんどん完成度が高くなり、最後には納得のいく演奏動画に仕上げることができました♬
お母様にご感想をお聞きしました。
ビデオでの試験だったので撮影の準備や管理が大変でした。毎回撮影のたびに緊張していたのでこちらも緊張してしまいました。
ただ、レッスン中に先生が上手くマネージしていただけたので思ったより短期で撮影を終えることができました。
その後まずは音楽理論グレード5にDistinctionで合格!その後ピアノグレード4もDistinctionで合格!
その後、夏から冬にかけて試験対策を行い、無事音楽理論グレード5にDisctinctionで合格することができました!
Distinctionを取るためには、全部で75問中65点以上取らないといけないので、少なくても試験内容の構成や解き方は完璧に理解できていなければいけません。
それでも、当日に小さなミスや、忘れてしまったことなどが出てくるかもしれません。
そんな状態でも、レッスンを通じて得た
・コツコツと積み上げた知識を総動員して解く力
・自分自身で問題を理解し、解く力
・ミスをしないよう慎重に、また的確に進めていく力
といった多くの力は、必ず結果に結びつくと思います!
音楽理論は全く未経験の状態から、どんどん集中力を身につけ、またそれをピアノの演奏にも活かしながら実力を高めていく姿に、私も毎回感銘を受けていました!
ピアノのグレード4にも無事Distinctionで合格しました♬(150点中130点以上での合格は、Disctinctionという評価をいただけます)
お母様に、合格のご感想をお聞きしました。
Distinctionをいただけたので娘は大変喜んでいました。また自信にもなったようでまたグレード5に向けてモチベーションを上げることができました。
次回ピアノのグレード5も頑張ろうと思います。
早速グレード5の準備も進めていますが、譜読みの速さや完成への速さが、段違いにレベルアップしていると感じています。
ぜひ、色々な曲に触れながら、楽しく準備を進めていってもらえたら嬉しいです。
現在、
ピアノグレード8まで
音楽理論グレード8まで
を対象にオンラインレッスンを行っています。
ピアノのディプロマ試験も対応可能です。
ご相談・ご依頼は、メッセージ、またはお見積もりから受け付けておりますので、ぜひ一度お問合せ下さい。
お試しレッスンもご準備しております♪
コメント