グレード1から始めて、約5か月のレッスンでグレード5に合格!
10歳の生徒さんが、昨年末から音楽理論のレッスンの受講を開始し、5月の試験で無事ABRSM(英国王立音楽検定)のグレード5に合格しました!
今回は、準備にかけた約5か月間レッスンの様子や、工夫したことなどをお伝えしていきたいと思います。
ABRSM(英国王立音楽検定)とは?音楽理論グレード5のレベルは?
ABRSM(英国王立音楽検定)とは、イギリス発祥の音楽検定で、毎年約90ケ国で実施され、毎年約63万人以上が受検する、世界最大規模の検定です。
その歴史は驚きの120年以上で、日本のYAMAHAのグレード試験のモデルにもなっているそうです。
その中でも音楽理論はグレード1から8まであります。
グレード5は日本でいう音楽高校・音楽大学の入試レベルと言われており、内容は多岐に渡るため、難易度も高い試験だと思います。
音楽理論を受けようと思ったきっかけは?
お母様に、ABRSMの音楽理論を受検しようと思ったきっかけをお聞きしました。
実技試験のピアノグレード5を受験後、グレード6以上の実技試験を受けるには音楽理論のグレード5の合格が必要だと分かり受験することにしました。
ABRSMでは、実技試験のグレード6以上を受検する際、音楽理論のグレード5の合格が必須になります。
すでにピアノグレード6の曲も準備し始めていたため、出来るだけ早く音楽理論グレード5の合格を目指しているとのことでした。
お問合せいただいきレッスンを開始したのが冬休みだったこともあり、冬休み期間は毎日60分レッスンを行いました。
毎日にも関わらず課題もきちんと提出していただき、約10日間でグレード2の内容を終えるところまで進めることができました。
その後週に1回のレッスン、そして春休みの集中レッスンを経て、グレード5のレベルまで進むことができました。
レッスンでの様子
毎回「音楽理論めちゃくちゃ楽しいです!」
とレッスンに積極的に参加してくれていて、どんどん音楽理論への興味も深まるようでした!
その分ただテキストの内容を解くだけでなく、様々な質問も飛び交いました。
「ドレミ…はいつの時代に誰か考えたの?なんで12個の音があるの?」
「複付点があるなら、さらに付点が増えることがあるの?リズムはどうなるの?」
「9連符の言い方は分かったけど、それ以上の連符は英語で何て言うの?」
鋭い質問も多かったですが、そういった疑問も一緒に考えながら進めるレッスンはとても楽しく、笑いが多かったと思います。
また、リズム打ちもとても熱心に取り組んでくれていたので、どんどん上達していきました!
私のレッスンでは、ただ問題を解くだけではなく、例えばリズムなどは実際に打ってもらったり、実技にも活きる知識になるように心がけています。
問題は解けても、実際楽譜を見て演奏できなければ意味がないと思うからです。
連符や付点、変拍子など、音楽理論的にも難しいリズムをじっくり練習する機会は、普段はあまりないのでないでしょうか?
ABRSMの音楽理論の試験、気を付けることは?
ABRSMの問題は、よく読まないと勘違いをしたり、答えを導き出せない問題も多くあります。
「うっかりミス」かもしれませんが、それが続けばいい点数は取れませんし、なにより「うっかりミス」を見過ごさないことが上達のカギだと思っています。
ミスには必ず原因と対策があります
・どの部分が分かっていないのか
・どこで勘違いしたのか
・次に間違わないために何が必要か
といったことは、自主学習で見つけることは難しいのではないでしょうか。
答えをただ教えてくれるだけでなく、自分の考え方の癖や分からない原因を見つけ対策してくれる先生に出会うことも、とても大切です。
ただ、私自身の経験でも、なかなかそこまでのことを教えてくれる先生はいないなと思っています。
何歳でも関係なく、理解して楽しめる音楽理論のレッスンを
私のレッスンを受講された方は分かると思いますが、レッスンではテキストをベースにしていますが、オリジナルの教え方を多数取り入れています。
ABRSMの公式本だけでなく、音楽理論のテキストは分かりにくく、面白くなく、退屈だと思う方も多いでしょう。
テキストをそのまま進めただけでは、説明も全然足りませんし、何より文字だけを追っていても頭に入りません。
私はできるだけ生徒さんの身近な題材で表現をするようにしていますが、どんな面白い例えや、ポイントの押さえ方が合うかは、生徒さんによって違います。
嫌々勉強するのはもったいないほど、ABRSMの音楽理論の試験は内容も充実しています。
せっかく縁があってレッスンをさせていただいているので、「レッスンが楽しい!もっと勉強したい!」
と思ってもらえたら、私もとても嬉しいと思っています。
レッスンの感想をお聞きしました
お母様にレッスンのご感想をお聞きしました。
初めは音楽理論を全く勉強したことが無かったため分からないことの連続でしたが、先生が子供でも楽しく分かりやすいようにレッスンや宿題の添削も工夫してくださり、着実に内容を吸収していきました。
グレード1からしっかり音楽理論を学ぶことで、音楽の理解が深まり、ピアノの演奏にも大きな進歩を感じています。オンラインでの試験に不安はありましたが、先生から事前に丁寧に説明を受けていたので、安心して試験に臨めました。
オンライン試験で不安に感じる方もいらっしゃると思いますが、申し込みや操作方法なども含め、できるだけ安心して受検していただけるように心がけています。
そして音楽理論グレード5のオンライン受検、Distinctionで合格!
5月にオンライン受検をし、約1か月後に結果が届きました。
無事Distinction(最高評価)で合格しました!!
75点中65点以上がDistinctionですが、満点を取れている項目が多く、数カ月の勉強の成果がきちんと出ていて素晴らしいと思います!
もちろんレッスンでの様子を見ていて、Distinctionでの合格レベルに達していると判断させていただいた上で受検していただいているのですが、私もこの合格をとても嬉しく思っています。
満点を取るつもりで受検しましょう!
といっても、本人は結果に満足していない様子です。お母様にお聞きしました。
本人は満点を取るつもりの勢いだったので悔しい気持ちもあるようですが、distinctionを取れたことは今後の大きな自信に繋がったと思います。
満点を取れるくらいしっかりと指導させていただいるので、私はよくレッスンで
Distinctionを目指していたら、Distinctionは取れないかもしれません。
でも満点を目指す気持ちで取り組んでいたら、Distinctionは確実です。
ぜひ満点を目指しましょう!
と声掛けさせていただいています。
私自身も必ず満点を取るつもりで音楽理論のグレード5を受けたので、同じような気持ちで取り組んでくれていたのは、とても嬉しいことだと思っています。
次の目標は?
お母様に伺いました。
今では『音楽理論楽しい!』と次のグレード6の音楽理論に向けても意欲満々です。
ここで終わるのではなく、さらにグレード6以上を目指したいという意欲に結びついていることが、本当に素晴らしいと思います!
音楽理論のグレード6は、対位法・和声学や作曲も入ってくるので、グレード5までより格段に難しくなります。
でも多くの作曲家が10歳ごろには対位法を勉強していたようですから、決して早すぎるということはないと思います。
音楽理論グレード6~8 詳しくはこちらから↓
また、現在はピアノグレード6の受検も迫っており、毎週レッスンを行っています。
こちらもピアノ演奏だけでなくオーラルや初見など多くのことを準備しなければいけませんが、毎週のレッスンをしっかり消化し、どんどん成果を出していっています。
音楽への情熱や関心が高く、これから益々楽しみですね!
ココナラでは、ABRSMの試験対策レッスンを行っています。
ピアノレッスン、音楽理論レッスン、または両方の組み合わせレッスンなど、ご要望をお聞きして進めています。
ご質問等は、お問い合わせからいつでもお待ちしております。
コメント